水の誕生
宇宙の始まりは約150億年前に起こったビッグバン(大爆発)だと言われています(あくまで仮説ですが)。そのビッグバンによって放たれたエネルギーが、少しずつ温度や密度を下げ、結合・反応をし、いろいろな物質へと変化しました。それにより出来上がったガスや塵は、お互いの重力や交じり合うことで星雲となります。
ビッグバンが起こってから100億年が過ぎたころ、一つの星雲がなんらかのキッカケにより収縮を始めました。この収縮を始めたことにより原始太陽系が出来ました。そして、収縮の過程で星雲の中に存在していた微惑星群(大きな隕石)が何度も衝突を繰り返し、地球を含む9個の惑星を誕生させて出来たのが太陽系なのです。
微惑星に含まれていた物質の中には水や炭酸ガスが存在していました。微惑星同士の衝突の際に、それらが蒸発して大気となり、地表の温度の低下によって大気中の水蒸気が雨となって惑星へと降り注がれ、原始の海が誕生しました。
地球の他の8個の惑星でも同じことが起こりましたが、太陽との距離により水が存在し続けることが出来ませんでした。金星は太陽に近すぎるために水は蒸発していまいます。火星は金星と反対に太陽から遠く水が存在した形跡もあるのですが、太陽光が届きにくいために凍ってしまい、水という液体で存在することが出来ません。
太陽とちょうど良い距離にある地球にだけ水が存在し続けることが出来るのです。