外出先では消毒液などで除菌を心がけていても、意外と盲点になっているのが“自宅に繁殖する菌”なのではないでしょうか。
日頃から注意していても、アナタの家の中にも“菌”の住処がいくつかあるかもしれません。実は家の中には、どんなに清潔にしていても、様々な菌が繁殖しやすくなっている場所が存在してしまうのです。
これらの菌は、健康な時には被害が出なくても、疲れで体が弱っている時や他の病気にかかった時などのふとしたことをキッカケとして、自宅内で感染してしまうことがあるといいます。さらに、自宅内の菌の場合、菌自体が強力な菌ではなくても、付着したものによって人体に大きな健康被害が出る危険性がはらんでいるといいます。
ではいったい、家の中のどんな場所に気をつけているといいのでしょうか。さっそく見ていきましょう!
洗面所
洗面所やシンクなどの湿度のある場所には“セラチア属菌”が繁殖しています。この菌は自然界に普通に存在する菌なので、健康な人にとっては通常無害とされていますが、実は、コンタクトレンズを使用している人にとっては注意すべき危険な菌なのです。
レンズにこの菌が付着すると、角膜感染症などを引き起こす原因になってしまうので、レンズはもちろん、ケースも洗面所に置きっぱなしにしないように気をつけてください。
ウォーターサーバー
麻布大学の古畑勝則教授が行った調査によると、サーバー140検体中なんと約30%にあたる42検体で、一般的な水道水の水質基準における一般細菌の基準値(1ミリリットルあたり細菌の集落数が100以下)を上回る結果が出たというのです!
この数値は、ただちに健康に影響のあるレベルではないとされていますが、乳幼児のいる家庭などでは特に気をつけておきたいところです。サーバーを利用している人は、自宅のサーバーの細菌について、一度チェックをしてみたほうがいいですね。
バスルーム
お湯を濾過する24時間風呂を利用している場合、“レジオネラ属菌”が繁殖する危険性が指摘されています。こまめにお湯を取り替えることや、細かい部分までキチンと清掃をすることでリスクを減らせますので覚えておきましょう。
気泡ジェットバスの使用や、浴槽内でのシャワー使用は、“エアロゾル”(気体の中に微粒子が多数浮かんだ物質)の増殖の原因になりますので、控えるようにしましょう。
加湿器、アロマディフューザー
タンクの管理状況によっては、レジオネラ属菌が増殖する危険があるので、注意が必要です。
こまめに水を取り替えることはもちろん、ノズルなどの器具や付属のタンクも、こまめな清掃を心がけてください。さらに、長時間使わないときは必ず中の水を全て抜いて、菌の増殖を防ぐように心がけましょう。
以上、自宅内で“菌”が増殖する危険がある場所を4つご紹介しましたが、いかがでしたか?
日頃のお掃除の中で見落としていたものがあれば、ぜひ今日から意識して清潔を心がけるようにしてくださいね。
出典元はコチラ