軟水と硬水の違い
軟水と硬水の違いは?
水の種類はナチュラルミネラルウォーターやミネラルウォーターなどの区分のほかに、軟水・硬水の2種類にわかれています。
軟水と硬水は水に含まれているカルシウムとマグネシウムの量によって決められる『硬度』が基準となっており、同じ軟水でも硬度によって『きわめて軟水』『軟水』『やや軟水』など3段階に分類されます。
軟水と硬水は地域によって占める割合が異なっており、ヨーロッパでは生活用水のほとんどが硬水であるのに対し、日本では8割以上が軟水で占められています。
そのため、日本では軟水が好まれやすく、硬水はほとんど飲まれない傾向にあります。
硬度について
軟水・硬水を決める硬度は、ドイツ硬度『dH』とアメリカ硬度『ppm』の2種類で示されています。
dHとppmは換算方式が異なっており、dHは水100ml中のカルシウムとマグネシウムの含有量を炭酸カルシウムの濃度に換算したもの。
一方のppmは水1リットル中の軽い澄むとマグネシウムの量を酸化カルシウムの濃度に換算したものとなります。
双方の関係は1dH=17.8ppmとなっており、相互での変換が可能となっています。
このdHあるいはppmによって示される硬水・軟水のランクは以下の通りとなります。
極めて軟水
0~40ppm
軟水
40~80ppm
やや軟水
80~120ppm
やや硬水
120~180ppm
硬水
180~300ppm
きわめて硬水
300ppm以上
日本人に好まれやすい軟水
日本の生活用水は過半数が軟水なので、飲み水も軟水が好まれています。
軟水は口当たりが柔らかく、まろやかな風味が特徴。溶解度が高いので、出汁やコーヒー、お茶、紅茶などの抽出食品への利用や、料理への活用に適しています。
また、体内への吸収性も高いため、スポーツや入浴の後の水分補給に適しており、デトックス作用にも優れています。
硬水に比べて身体に負担をかけないので、抵抗力の弱い赤ちゃんやお年寄りの方でも安心して飲める水となっています。